①基本的なCBDリキッドの作り方
⇓
②よくある失敗と原因
⇧上記の流れでまとめています。
PG、MCTオイル、テルペン希釈液(フルテルペン)どれを使っても、基本的な作り方は同じです。

もちろんCBG、CBNリキッドでも同じです。(CBNは溶けにくいなどの差はある)

※あくまで基本的な自作マニュアルになります。
※参考程度にお願いします。
※後述していますが、CBDリキッド自作は”相性”の部分、”失敗する時の原因の数”が多く、なかなか難しいです。

(リキッド自作は失敗しまくってロス多いから止めといた方が良い)と言われても、気にも留めずにテストするような検証好きじゃないと割に合わない可能性も高いのでご参考までに。
CBDリキッド自作方法【基本の作り方】
- PG等にCBD原料を溶かす
- テルペンを混ぜる
- 数日放置する
⇧超シンプルにまとめると、これだけです。

ただ同じ要領で作っても、失敗してしまう要因が複数あります・・・
①PGなどのCBD原料を溶かす
遮光瓶やボトルにCBD原料、PGなどを入れて溶かす。
※高濃度で無ければ、数日放置で溶けます。
・PG+アイソレートCBD低濃度なら数時間で溶ける
・ブロードスペクトラムや、CBG、CBNは溶けにくい
・CBDワックスを溶かす場合は、細かく砕いておくと溶けるまで早い
湯煎すると早い
万が一にも水が入らないように、
- ジップロックに入れる
- 重りとなる物も一緒に入れる

(80度5分)など調整できるので、あると便利です。
けっこう深めの鍋が必要だったりしますが、個人的には買って良かったCBD自作アイテムです。
※基本的には無くても大丈夫です。
②テルペンを混ぜる
CBD原料を溶かしたPGなどに、テルペンを加えます。
①遮光瓶にPG3ml+CBD原料0.6g(濃度20%)を溶かす
⇓
② ①で溶かした液体にテルペンを入れる
⇓
③よく振って寝かす
⇧こんな感じで試作しています。

テルペンでは無く、VAPEのジュースフレーバー(香料原液)を使う場合でも同じです。
・最適なテルペン量はテルペンの種類で変わる
・テルペンは”CBDを溶かした後の液体”に対して3~7%前後
※テルペンは多すぎると(とても吸えたものでは無いリキッド)になってしまうので、少量から適切な量を探っていくのが良いです。
※大体はCBDを溶かした後の液体1mlに対し、テルペン0.05mlほどで良い感じになります。
⇓テルペンは結構慎重に取り扱う必要があります。

③数日放置する
VAPEリキッドの『スティープ』や『スティーピング』と呼ばれる工程です。
リキッドにテルペンを馴染ませるもので、1度作りたてリキッドを吸えば必要な工程である事が分かります。
・作りたてリキッドは”えぐみ”や”ケミカル臭”がする
・適切な放置時間はテルペンの量、テルペンの種類によっても変わる
例:同じメーカーのテルペン、同じ分量で試作
テルペンA⇒2日後に良い感じ
テルペンB⇒4日後に良い感じ

10種類ぐらいのテルペンで試作してみましたが、適切なテルペン量も、寝かせておく時間もフレーバー毎に違う印象です。
自作リキッドも既成品リキッドの様にすぐ吸うことも出来ますが、中にはケミカル臭が残っていたり、味がこなれていない場合があります。
そんな時に一定期間を置く事で美味しくする方法がスティープ。
私はすぐに吸ってみて大丈夫ならそのまま様子を見て使い、ダメなら1週間以上スティープします。
大切なのは空気を触れさせるなどして原因の香りを飛ばしてやる事。
私はキャップを開けて振ってやる程度ですが、スポイトで空気を送り込んだり、超音波洗浄機を使ったり、湯煎にかけたり、常時エアーをぶくぶくさせている人もいます。
結構奥が深い世界です。
⇧VAPEリキッド自作ブログですが、スティープの工夫次第で味も大きく変わるかも知れません。

どう足掻いてもケミカル臭が強くて不味いテルペンも買ってしまったのですが、スティープを工夫すれば美味しくなるのかな・・・
よくある失敗例と対策
CBDリキッドを試作している時に、失敗した経験と原因をまとめています。

あくまで僕が経験した失敗例なので、参考程度にお願いします。※失敗経験、対策は追記していきます。
口の中に熱いリキッドが飛んでくる
・PGリキッド+吸い口が丸型のアトマイザーで吸引した時に起こる?
・低濃度で起こりやすい
PGで作成したCBDリキッド、2種類の丸型アトマイザーで同じ現象が起きました。MCTオイルで作成した場合、このような現象は起きません。

MCTオイル、フルテルペンは丸型アトマイザーと相性が良い。などの(濃度・成分とアトマイザーの相性)があります。
・吸い口が大きいほど味が薄くなり、煙の量が増える
低濃度=さらさら
高濃度=どろどろ

試作で濃度10%とかで作っても、(低濃度ならではの失敗)などが起こります。最低でも濃度20%程度での試作をおすすめします。
不味すぎるテルペンに当たった場合、廃棄するしか無くてもったいないですけどね・・・
じゅるじゅるして吸えない(吸いにくい)
・アトマイザーが原因かも?
失敗例① 東京テルペンさんのおまけで付いてきた丸型のアトマイザー。PGリキッドを入れると(じゅるじゅるして吸えない)⇒一般的なアトマイザーに入れる⇒問題なく吸える

海外のアトマイザー業者を見てると、(高粘度リキッドと相性◎)などの表記があるので、(原料とアトマイザーの相性)はやっぱりあると思います。
えぐみ、ケミカル臭がする
・寝かせる時間が短い(スティープの工夫が必要かも)
・テルペンの量が多い
・テルペンの質が悪い

寝かせる事で美味しくなったり、テルペンの量を減らして美味しくなる場合もあれば、(テルペン少量で味が薄いくせにケミカル臭がする)どう足掻いても使い物にならないテルペンも・・・
味が途中で無くなる
・テルペンの種類によっては起こる現象
1~3口目は味も濃くて美味しいのに、すぐに風味が飛ぶテルペンもあります。

スーパーレモンヘイズは最初レモン風味が少ししても、途中からシトラスの風味だけになります。
味がすぐに無くなる場合も、テルペンの種類や質で起こる現象だと感じています。
結晶化する
・VG入りPGを使用している
・CBD濃度60%以上で結晶化する
・結晶化しやすいテルペンもあるかも?
VG入りのPG(VG30:PG70)で作ると、濃度10%でも結晶化しちゃいました・・・

VAPEリキッドはVG入りが普通ですが、CBDリキッドはPG100の方が扱いやすいと感じています。
⇧これはテルペンでは無くて、ジュースフレーバーの香料ですが、結晶化しやすい成分が含まれているため(ピンク)だけはすぐに結晶化します。

koiのCBDリキッドは最初愛用してましたが、実際にピンクだけが結晶化します(濃度3%でも)
テルペンでも成分によっては、結晶化しやすい(しにくい)などがあるかも知れません。
高濃度リキッドを自作する場合、意識しておきたいポイントだと思います。
VAPEジュースをCBDリキッドに
⇧同じような方法で、家に眠っていたVAPEジュースをCBDリキッドにしてみましたが、
・結晶化する
・味が薄くて美味しくない

テルペンやジュースフレーバー香料原液から自作する方が、満足のいくCBDリキッドになると思います。
※もちろん工夫次第、原料次第だとは思いますが・・・
黄色や茶色に変色する
・原料
・加熱温度
・テルペン
・時間
色々な要因で色が変わります。
CBNは赤みがかったり、ブロスペCBD原料は茶色くなったり、テルペンや湯煎時の温度でも変わります。
CBD・CBNリキッドの濃度計算について
『使用原料÷完成後の総容量=CBD濃度』
例① PG1ml CBD1g =1.85ml ※原料1gを溶かせば0.85ml前後になる
1.85ml+テルペン0.1ml=1.95ml
0.85÷1.95=43.58%(総容量に対してのCBD濃度)になります。
※CBD原料1g(0.85ml)÷リキッド総容量1.95ml=CBD濃度43.58%
・CBD原料0.85ml(43.58%)※1g
・PG1ml(51.28%)
・テルペン0.1ml(5.12%)

厳密には、CBD原料1gに対してカンナビノイド90~99%などの純度があるので、そこまでするのが本来の正確な濃度です。
ただ実際のところ、5~90%まで幅広い濃度が販売されているCBDリキッドにおいて、”何に対しての濃度” かの定義はありません。
例えばテルペンを混ぜる前に計算すると、
0.85÷1.85=濃度45.94% になります。
また(PGに対してのCBD濃度)で計算すると、
CBD1÷PG1=濃度100%
リキッド総量1.95mlに対し、含有CBD量1g(純度100%の例え)なので、
1÷1.95=濃度51.28%
⇧どれを表記しても”嘘では無い”のが現状です。
フルテルペンCBN60%⇒非結晶化⇒吸っても体感は微妙=計算がそもそも変。

どことは言いませんが、個人的には濃度表記がおかしいショップも多いと感じているし、本人も自覚が無い⇒嘘を付いているつもりも無いのかなと。 ※そもそも嘘ではない?咎める事もできないような・・・
ショップ側が提示している表記の濃度もあくまで参考程度にするのが良いですし、自分で作って販売する場合はきっちりスプレッドシートなどで計算した方が良いです。
CBDリキッドの作り方まとめ
- PGやMCTオイル、テルペン希釈液にCBD原料を溶かす
- テルペンを5%程度垂らして混ぜる
- よく振って寝かす(スティープ)
気を付けておきたいポイント
・原料は細かく砕いておく
・湯煎すると早い(テルペンは60度以下が良い?)
・適切なテルペンの量は種類や質で変わる
・寝かせる時間も〃
・PGリキッドと丸型アトマイザーの相性は×

CBDリキッド自作は、CBDオイル、ハーブに比べて失敗しやすいです。
まずは、『PG+CBDアイソレート+テルペン』CBD濃度10%~20%ほどで試作してみるのが良いと思います。
CBDリキッド自作は色んな要因で、満足のいかない物が出来上がります。
特に(ケミカル臭)(えぐみ)は同じメーカーのテルペンでも、種類によって強弱があるので、そういう物だと思っておくぐらいが丁度いいです。
今のところ自分の中で満足のいくCBDリキッド自作レシピは、
東京テルペンさんのグリーンクラック、GSC、グランドダディパープルも個人的には微妙です。。。
・CBDハーブには使えるけど、CBDリキッドに使うと微妙なテルペンが多い

イメージ通りのテルペン入手が一番困難です(‘_’)笑
まだ珍しいCBGリキッド、CBNリキッドもですが、CBDリキッド(濃厚)も逸品となっております。
ぜひお試しください。

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